
米化学ベンチャーOCOchemは5月28日、二酸化炭素と水のみを原料としたギ酸(ホルム酸)及びギ酸カリウムを量産する世界初のパイロットプラントの稼働開始を発表した。
同社は、2017年創業で二酸化炭素の電解還元に関する独自技術を持つ。二酸化炭素の電解還元は、炭素分子の生成の手段として、植物による光合成、化石燃料の採掘に続く第三の手段。特許取得済みの二酸化炭素ガス拡散電極は、従来のシステムよりも二酸化炭素変換率が100倍高い。また、電解槽では、水を電解して水素を生成し、その水素を二酸化炭素と結合させる設計を採用した。
今回のパイロットプラントでは、燃料電池や水素電解装置の約20倍の表面積を持つ世界最大級の1.5m2の電極を備えた4つの電解セルで、年間60tの蟻酸を生産可能。同システムで生産されたギ酸1t当たりの温室効果ガス排出量の削減量は7.2t。ギ酸は、クリーン燃料、農薬、工業溶剤、水素キャリア等に活用可能。
同プラントの建設は、工場で組み立てられるモジュール式を採用しており、オフサイトで製造されたユニットを6週間以内に設置できる。太陽光発電や風力発電等の分散された再生可能エネルギー源にも併設でき、未利用の電力の有効活用ができる。常温・常圧での稼働、35%を超える高濃度のギ酸の生産により、設備コスト、下流処理のコスト等を効率化する。
【参照ページ】OCOchem Commissions World’s First Pilot Plant Using Multiple Industrial-Scale Cells to Directly Convert CO₂ and Water into Organic Molecules
【画像】OCOchem
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