
欧州委員会は8月12日、パッケージ・パッケージ廃棄物規則(PPWR)の適用が開始されたと発表した。EU市場に投入される全ての容器・包装について、製造方法や素材構成等の要件を定め、廃棄物削減、リサイクル、再利用、再充填等を促進する。
【参考】【EU】パッケージ・パッケージ廃棄物規則、成立。使い捨てプラ禁止拡大。再生素材含有義務化(2024年12月17日)
【参考】【EU】欧州委、パッケージ・パッケージ廃棄物規則(PPWR)の解釈ガイダンス発行。定義明確化等(2026年4月1日)
欧州委員会は今回、容器・包装では大量の原材料が使用され、廃棄物が埋立地や海洋に流出している他、使用される一部の化学物質が健康や環境に有害となる可能性があると説明。新EU規則では、EU市場に投入される全ての容器・包装について製造と素材構成に関する要件を設定するとともに、再利用または資源回収が可能な素材を採用することが義務化された。
リサイクルでは、2030年までに全ての容器・包装をリサイクル可能にすることを要求。プラスチック製容器・包装については、再生材を一定割合使用することを求め、2030年と2040年に向け目標を段階的に引き上げる。消費者による分別を容易にするため、素材、廃棄方法、再利用のための返却方法等を示す明確なラベルや色による表示も導入する。
容器・包装そのものの削減も進める。配送時の不要な包装や空隙を削減するとともに、2030年からは、より持続可能な代替手段が存在する一部の使い捨て容器・包装を禁止する。欧州委員会は例として、小容量のケチャップ等の個包装や、ホテルで提供される小型シャンプーボトルを挙げた。
再利用と再充填では、デポジット返却制度を強化。EU加盟国は、企業に対し、可能な場合には追加料金なしで再利用または再充填の選択肢を提供するよう求めることが必須となる。
また環境負荷や健康影響への対応も盛り込まれている。リサイクルできない素材や環境に有害な素材を使用するブランドには、その処理費用の負担を求める。また、食品用容器・包装では、健康への有害性が懸念されるPFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)の使用が規制される。
欧州委員会は、今回のEU規則により、容器・包装廃棄物による環境負荷への対応に加え、EU単一市場で企業に適用されるルールを調和させると説明。リサイクルや持続可能な容器・包装ソリューションに関わる企業に新たな事業機会を創出し、サーキュラーエコノミーとEU産業の競争力強化に繋げる考え。
【参照ページ】New packaging rules: less waste and easier recycling
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