
スイスのシステミック・インパクト投資団体TransCapイニシアチブは6月10日、フェーズ2の活動として、米中西部の大規模農業をリジェネラティブ農業に転換していく事業を開始した。ウォルトン・ファミリー財団とロックフェラー財団が資金を拠出した。
同イニシアチブは、長期的で大規模な構造転換が必要な分野に焦点を当て、システム思考、人間中心のデザイン、ミッション駆動型イノベーションの原則を重視する団体。課題オーナー、コミュニティ、イノベーター、投資家等を巻き込みながら、課題に対して戦略的にシステム介入を行うアプローチを採っている。
同イニシアチブは、2022年から2024年までの期間を活動のフェーズ1と位置づけ、活動テーマ設定、チーム編成、イノベーションの初期段階調査等を行っていた。その中で、地域の農業転換におけるシステム的なボトルネックをマッピングし、介入ポイントを特定する成果を上げていた。
フェーズ2の活動では、地域内の農業分野をリードする20組織で構成される「デザイン・カウンシル」を新設。参画するのは、ウォルトン・ファミリー財団、ロックフェラー財団、ペプシコ、農業と気候変革プラットフォーム、食料システム変革投資(TIFS)、アイオワ実践農家協会、ミネソタ農家連合、ミネソタ大学フォーエバーグリーン・イニシアチブ、リジェネラティブ農業支援基金、ゼロ・フードプリント、ヒーリング・ソイルズ財団、環境防衛基金(EDF)、フードシステム6、CREO、フラクタル・アグリカルチャー、ゼルファミリーオフィス、マクナイト財団、ミッドウェスト・ロウ・クロップ・コラボレーション、デザート・ブルーム、ポットリッカー・キャピタル。
フェーズ2では、まず、6ヶ月間をかけ、資金動員と資金供給の司令塔となる「資本オーケストレーター」の設計・組成に注力する。断片的な資金提供から脱却し、システム的な転換を実現するため、変革を拡大できる協調的な金融アーキテクチャを構築する。同イニシアチブによると、米国中西部の農業をテーマとしたシステミック・インパクト投資は、今回が史上初という。
【参照ページ】Twenty Leading Investors, Funders, and Farming Organizations Join Forces to Design Innovative Financial Infrastructure for Regenerative Agriculture in the Midwest
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