
食品世界大手スイスのネスレは6月12日、カカオ農家の所得向上プログラム「インカム・アクセラレーター・プログラム」の対象農家数が2026年までに5万世帯に到達すると発表した。
同社の「インカム・アクセラレーター・プログラム」は、カカオの主要供給元のガーナとコートジボワールを対象に実施。2020年にまずコートジボワールで実証的に開始し、2022年には対象農家が1万世帯に到達。2024年からガーナでも開始し、今回両国で5万世帯となった。さらに両国以外のカカオ農家にも段階的に拡大することを計画しており、最終的に2030年までに16万世帯となることを目指している。
同プログラムは、過去10年間実施してきた農家支援プログラム「ネスレ・カカオ・プラン」が基盤。元々は、児童労働問題への対策が発端だったが、今ではサステナビリティ全体の向上が目的となっている。「インカム・アクセラレーター・プログラム」は、カカオの販売量と品質だけでなく、自然環境や地域コミュニティへの影響も評価し、報酬を支払う制度で、評価の観点には、6歳から16歳の世帯内のすべての子供の学校への就学、作物の生産性を向上させる農業実践、気候変動レジリエンスを高めるアグロフォレストリーの実施、収入源の多様化等が入っている。
2024年までの実績では、カカオ農家の世帯ネット収入が15%増加。カカオ収量も18%増加した。カカオ純利益は、カカオ価格が上昇したこともあり、21%増加した。女性エンパワーメント指数では18%向上。子どものウェルビーイング指数も31%向上した。児童労働対策では、2024年に88%の児童が学校に通学しており、2022年から7ポイント向上した。
同社は2030年までにカカオのサステナビリティ工場に向け、13億スイス・フラン(約2,400億円)を投資する計画。
【参照ページ】Nestlé program sees improved incomes and better resilience among cocoa farming families
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