
米大統領府(ホワイトハウス)は7月14日、4月に発表した米国内の食品製造で石油系合成着色料の使用を禁止する政策について、進捗状況を発表。多くの食品・外食大手が合成着色料の使用禁止に自主的にコミットしたと成果を誇った。
【参考】【アメリカ】FDA、合成着色料の使用禁止政策発表。天然着色料の許認可迅速化(2025年4月24日)
ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官は、合成着色料は人体に有害であり、栄養価の利点もなく、子供たちの健康と発育にとってリスクがあるという立場を採っている。
今回の発表によると、
- ペプシコ:主力製品のレイズやトスティトス等で、2025年末までに人工成分を禁止する。
- マース:主力製品のスキットルズで、二酸化チタンを禁止した。
- ハーシー:スナック製品で合成着色料を禁止する。
- ゼネラル・ミルズ:米国で販売するシリアル及び学校給食で使用される全ての食品で合成着色料を禁止する。
- タイソン・フーズ:食品で合成着色料を禁止した。
- クラフト・ハインツ:米国で販売する製品で合成着色料を禁止する。
- サムズ・クラブ:PB製品で、合成着色料、添加物、染料、高果糖コーンシロップ等40種類の有害成分を禁止する。
- イン・アンド・アウト:メニューから合成着色料と人工香料を禁止する。
- ネスレ:食品と飲料製品で合成着色料を禁止する。
- コナグラ・フーズ:冷凍製品で特定の合成着色料を禁止。学校で合成着色料を含む製品の販売を禁止。製品製造で合成着色料の使用を停止する。
- マコーミック:特定の合成着色料を禁止する。
- JM Smucker:消費者向け製品で合成着色料を禁止する。
- Steak & Shake:100%天然の牛脂に切替え。種子油を含む「バターブレンド」で100%グレードAのウィスコンシン州産バター切替え。
- Consumer Brands:学校で提供される食品と飲料製品で合成着色料の禁止を会員企業に促す。
今回の発表では、各社が発表した情報のリンクも貼られているが、リンク先は、企業のホームページではなく、報道機関のニュースとなっており、どこまで各社がコミットしているかは不明。トランプ政権向けにアピールだけしている可能性もある。
またアスパルテーム等の人工甘味料についても、トランプ大統領は7月17日、SNSトゥルースの自身のアカウントで、「私は、米国で販売されているコカ・コーラに本物のサトウキビ糖を使用することについて、コカ・コーラ社と協議し、同社はこれを受け入れることを決定した」と投稿。これに関し、米コカ・コーラ・カンパニーは7月16日、ホームページに「当社の象徴的なブランドであるコカ・コーラに対するトランプ大統領の熱意に感謝します。コカ・コーラ製品群の新しい革新的な製品に関する詳細は、まもなく発表される予定です。」と短いコメントを掲載している。
ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官は、反ワクチンとともに、超加工食品に反対する政策を掲げており、人工甘味料の制限もその一環と目されている。超加工食品については、一部の科学者と医師の間では、健康に害するとの論文が発表されているものの、実際には国際的にはまだオーソライズされていない。また、人工甘味料をサトウキビ糖に切り替えると、商品価格が上昇するとの見方もある。
ケネディ保健福祉長官は、8月までに新たな食事ガイドラインを発表する考え。また、「補充栄養支援プログラム(SNAP)」で、食品バウチャーで炭酸飲料や菓子類を購入することを禁止する改正も進めている。
【参照ページ】President Trump Delivers on MAHA Push
【参照ページ】Truth
【参照ページ】Coca‑Cola Product Range
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