
コンサルティング世界大手独ローランド・ベルガーは7月10日、世界33カ国を電気自動車(EV)市場動向でランキング付けした報告書「EV充電インデックス」の2025年版を発表した。
同報告書では、33カ国の12,000名を対象にEV販売状況、EV充電インフラの整備状況、業界イノベーション、顧客満足度の4指標に関して分析。中国はEV充電市場を牽引し、新興市場ではEV採用率で大幅な成長を見せた一方で、欧州全体と米国では成長が鈍化。理由として、ヨーロッパではコスト増加、バッテリーサプライチェーンの問題、公共政策の変更が、米国では政治的不確実性が挙げられた。
(出所)ローランド・ベルガー
ランキングでは、中国がEV充電インフラ、EV保有台数で首位となり、2位がノルウェー、3位が米国。世界の新車販売台数におけるEVの割合は20%から25%に上昇したが、地域ごとに成長の差が明らかになった。より高速に充電できるDC充電ポイントの比率が増加したことで、全体的な充電体験に関するユーザー満足度は向上した。
ドイツは、2023年に首位だったがEV販売台数の減少により、前回の2023年の1位から5位へと下落。ノルウェーやオランダ等のEVを早期に導入した国は上位を維持し、イギリスは4位に浮上。タイやインドネシア等の東南アジア、中東、ブラジル、インド等の新興市場では、EV販売数の不足を充電インフラの整備や技術革新、ユーザー満足度の向上で補い、過去2年間で大きく成長を遂げた。
日本は前回の2023年から11個ランクを落とし、32位だった。東・東南アジアでは、シンガポールが6位、タイが9位、インドネシアが15位、インドが16位、韓国が19位、マレーシアが21位、ベトナムが24位。インドも16位だった。
韓国はEV市場で力強い地位を確立しているが、主に同国の充電ネットワークに対する顧客満足度の低さが原因で全体的なランキングは低下した。ルーマニアのランキングも、EV販売成長が停滞しているため下落した。
世界でEVが浸透している理由として、調査対象の61%がEVの運用コストがICE(内燃機関)搭載車よりも安いと認識していた。アジアと北米では、EV使用の動機として環境への配慮よりも運用コストのメリットがより重視されていた。また、EVユーザーの80%が年間1万km以上を運転しており、73%が週に4日間EVを使用していた。
(出所)ローランド・ベルガー
EVの普及に伴い、家庭での充電の割合は2024年の87%から85%に減少。私有地に個人で充電設備を持つ傾向があったEV利用者は、家庭以外での充電にシフトしているとの見解が示された。EV利用者の約半数が家庭以外での充電を実施していた。
【参照ページ】EV Charging Index 2025: China dominates with impressive e-mobility progress; Norway rises to second, with the USA third, while younger markets close the gap.
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