
コンサルティング世界大手米ボストンコンサルティンググループ(BCG)は8月12日、世界のアパレル繊維廃棄物と潜在経済機会を分析した報告書「Spinning Textile Waste into Value」を発表した。
2024年の世界のアパレル繊維廃棄量は1.2億tで、このうち80%が埋立・焼却処分されている。廃棄物回収率は20%で、再利用されたものは全体の12%、リサイクルに適していたものは7%だった。リサイクル可能と判断された7%のうち、新しい繊維に再生されたのは1%未満で、現在の水準では2030年までに繊維廃棄量は年間1.5億tを超える可能性がある。
(出所)BCG
同報告書は、回収されていない繊維廃棄物の原材料としての価値を年間約1,500億米ドル(約23兆円)と試算。大規模なサーキュラーエコノミーを構築するための適切な投資があれば、廃棄物のリサイクル率を30%以上に引き上げ、原材料価値500億米ドル(約7.3兆円)以上の新たな再生繊維を生産し、約18万人の新規雇用を創出できる可能性があるとした。
同社は今回、サーキュラーエコノミー化を実現するための5つの重要行動を提言。業界関係者や公共部門、消費者の協業を呼びかけた。
(出所)BCG
- 消費者の意識改革と市場の醸成により、再生繊維を使用した繊維製品の需要を促進する
- 回収インフラの整備と効率化を行い、より多くの繊維廃棄物を回収する
- 選別プロセスを近代化し、廃棄物の品質とリサイクル効率を向上させる
- 技術開発と商業化を加速させ、持続可能な生産サイクルを確立し、効果的なリサイクルソリューションを拡大する
- イノベーションに投資する
【参照ページ】From Waste to Worth: Fashion’s Opportunity to Reclaim up to $150 Billion in Lost Textile Value a Year
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