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【中国】NIOとCATL、長寿命交換式EVバッテリー研究開発で提携。パートナーシップ強化

 中国電気自動車(EV)大手NIO(蔚来汽車)とEVバッテリー世界大手中国CATL(寧徳時代新能源科技)は3月14日、バッテリー交換式EVの開発に向け、長寿命バッテリーの研究開発で協働する提携を発表した。両社は2023年1月にも包括連携協定を締結しており、パートナーシップ関係をさらに引き上げる。

【参考】【中国】CATL、NIOと包括戦略提携。CTC型の生産工場も江西省に建設へ。哪吒汽車とも(2023年1月24日)

 NIOは今回、EVバッテリーの保証期間は基本的に8年であり、2025年から2032年にかけ、保証期限切れEVバッテリーが2,000万個近く発生すると予測。ユーザーは、「車両寿命よりも先にバッテリー寿命が到来する事態や、バッテリー交換のコストが高い等の問題に直面することになることを課題視。高寿命バッテリーを開発することが急務」とした。

 NIOは、すでに、全寿命サイクルのバッテリー状態運用システムを業界で初めて確立。バッテリー電池のビッグデータの運用とスケジューリングに基づき、バッテリー交換システムでのバッテリー状態をさらに向上させ、12年使用後でもバッテリー状態度80%を達成したという。同時に、バッテリーの研究開発でも、正負極材料、電解液等の研究開発を進めている。すでに、材料合成、セル試作、システム組立、検証テストでのフルスタックの研究開発能力を有しており、バッテリー寿命に関する特許104件を含む1,435件の科学技術特許も保有している。さらに、長安汽車、吉利汽車、江淮汽車(JAC)、奇瑞汽車等の中国自動車大手との間で、バッテリー交換ネットワークとバッテリー交換統一標準の構築でも連携している。

 CATLは、バッテリーの分野で、各種の長寿命コア技術を保有。今回の提携で両社の技術を持ち寄り、交換式EVバッテリーの研究開発を進める。NIOは、CATLが開発した長寿命バッテリーを調達する考えで、これによりCATLは大規模投資を加速できるようになる。

 さらにNIOは同日、BaaSバッテリーレンタルサービスの価格引下げも発表している。標準レンジバッテリーパックの場合、月額980人民元から728人民元へ、ロングレンジバッテリーパックの場合、月額1,680人民元から1,128人民元へ値下げした。既存および新規ユーザーが支払うレンタル料金は、バッテリー買取費用から一部を差し引くことができる。また支払毎に、ユーザーに100人民元の更新クーポンを付与され、車を再購入する際に新車代金から直接差し引くことができる。

 他方CATLは2月29日、中国遠洋海運集団(COSCO SHIPPING Group)との間で、戦略的協力協定を締結しており、「海運・港湾・物流」の統合サービスシステムを構築すると発表。海運サプライチェーンでの電化にも乗り出している。

【参照ページ】蔚来与宁德时代达成合作,推动长寿命电池研发创新 【参照ページ】蔚来发布全新BaaS电池租用服务政策

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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