
森林保護推進の国際NGO森林管理協議会(FSC)は10月30日、中国Shandong Join Bums Eco Tissuesに対するFSC認証を停止した。英国の企業に販売した竹製トイレットペーパーに関し虚偽の主張を行っていたと判定した。
同社は、2020年にFSC認証を取得。それ以降、FSC認証材の販売・購入はゼロと認証機関に報告していた。その結果、2021年と2023年の2回のサーベイランス審査を免除されていた。しかし実際には、2021年5月から2024年3月にかけ、FSC100%を謳った竹製トイレットペーパーロールを大量に販売していた。
FSCは2024年初頭、同社の認証竹製トイレットペーパーのサプライチェーンにインテグリティ・リスクがあるとの警告を受領。また2024年3月、英メディアが調査記事を発表し、同社の竹製トイレットペーパーは竹100%と主張しているにもかかわらず、竹繊維がほとんど含まれておらず、アカシアとユーカリが多量に含まれていると報道されていた。
FSCは、認証機関のアシュアランス・サービス・インターナショナル(ASI)に、英メディアの申立てに関する調査を依頼。記事で言及された2つのFSC認証トイレットペーパーBumbooとBazzoは、Shandong Join Bums Eco Tissuesからトイレットペーパーロールを調達していることが確認された。また記事で言及された3番目のFSC認証取得ネイキッド・スプラウトについては、Shandong Join Bums Eco Tissuesからの調達は確認されなかった。
FSCは、同社に対する虚偽主張を判断し、FSC認証を一時停止。その後、是正措置を同社に伝えたものの、同社側は協力に応じなかった。その結果、同社には8年間の認証停止措置が発出され、再申請もできない状況となった。
【参照ページ】FSC blocks Chinese toilet paper company for making false claims
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