
欧州委員会は2月4日、水枠組み指令、洪水指令、海洋戦略枠組み指令に基づく、水状況に関する3つの報告書を発表。欧州全域で水域の保護と洪水リスク管理の迅速な強化が必要と伝えた。同報告書は6年毎に発表されている。
水枠組み指令の実施報告書では、EU加盟国は過去6年間で、概ね、地表水や地下水に関する知見向上とモニタリングを改善し、支出を増やしてきたことが確認された。その結果、量と水質の双方の面で悪化が食い止められている状態にある。
一方、淡水の水質と量に関するEUの目標を達成する水準には達しておらず、EUの地表水の平均的な健全性は危機的な状況、良好な生態学的状態を達成できているのはわずか39.5%、良好な化学的状態を達成しているのは26.8%にとどまっている。大きな課題は、水銀等の有害化学汚染物質。水不足と間伐も、EUのほとんどの地域で懸念が高まっている。
洪水指令の実施報告書では、洪水リスクマネジメントが進展してきてはいるが、EU加盟各国の報告書のうち、ほとんどで定量的な目標が盛り込まれていないこともわかった。現状、欧州では洪水が頻発し深刻化。EU加盟国は、計画と管理能力を拡大し、洪水防止に適切な投資を行う必要があるとした。同時に、生態系の再生や自然に基づくソリューション(NbS)、早期警報システムや意識啓発のような準備対策が鍵となると伝えた。
海洋戦略枠組み指令に基づく報告書では、同指令の目標達成のための措置の導入と実施に向け、特に海洋ごみでは多少の進展がみられた。一方、海洋生態系や海洋資源の保護等では、対策が十分ではないとした。
現在、欧州委員会は、「ウォーター・レジリエンス戦略」を策定中。今回の報告書の内容も反映されることになる。3月6日まで同戦略に関するパブリックコメント募集も行われている。
【参照ページ】Commission reports show faster progress is needed across Europe to protect waters and better manage flood risks
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