
国連責任投資原則(PRI)は3月28日、プライベートマーケット投資家向けに、気候変動物理的リスク評価の解説ガイドを発行した。特にプライベートエクイティ・アセットクラスに関しては、物理的リスクの評価が遅れていると警鐘を鳴らした。
同ガイドでは、物理的リスクの評価手順として、データ収集、リスク評価、対応策の3つのプロセスを解説。収集するデータとしては、気候災害の発生可能性・頻度に関するデータ、エクスポージャーデータ、脆弱性データ、波及的な影響の4つを提示。その上で、最も有意義な評価が可能となる気候モデル、気候シナリオ、時間軸を選択すべきとし、各々のメリットとデメリットを説明した。
次にリスク評価の段階では、目的として、潜在的な投資及び資産管理の意思決定に役立つ情報を提供すること、リスクがより高い投資に関し詳細分析の必要性を強調すること、社内と投資レベルの双方で潜在リスクに対する認識と理解を深めることの3つを強調。リスク評価は、外部ツールと社内アプローチの両方が存在しているとした。
リスク評価からの対応策では、投資戦略や投資決定の変更、必要に応じた投資先への気候変動適応策展開支援、規制当局や顧客等のステークホルダーに対する情報開示の改善の3つを掲げた。
PRIは今回、気候災害が深刻化するにつれ、物理的リスクの使用や開示を実施しているプライベートマーケットの投資家は、不動産アセットクラスで50%、インフラアセットクラスで46%まで高まっているものの、プライベートエクイティでは22%にとどまっていると指摘。リアルアセット投資家に対し、大きく遅れてると伝えた。
【参照ページ】Assessing physical climate risk in private markets: A technical guide
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