
製鉄世界大手独ティッセンクルップ傘下のティッセンクルップ・ポリシウスは8月4日、ノルウェーで、SMAミネラルとSaltXテクノロジーと共同で、世界初の温室効果ガス排出ゼロの生石灰(酸化カルシウム)製造キルン設備の建設プロジェクトを開始したと発表した。
石灰とセメントの生産による温室効果ガス排出量は、世界全体の8%を占める。SMAミネラルはスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、エストニアで事業を展開する北欧最大の石灰生産企業。
スウェーデンのSaltXテクノロジーは、石灰焼成プロセスを電化する電気アーク炉(EAC)を開発し、2023年からスウェーデンのホルフォースに建設した小規模パイロットプラントで実証を進めてきた。
今回の発表では、SMAミネラルがノルウェーのモ・イ・ラナに量産規模のパイロットプラントを建設。ティッセンクルップ・ポリシウスが、SaltXテクノロジーのゼロエミッション生石灰(ZEQL)開発技術を活用しつつ、電炉設備を生産・提供する。パイロットプラントは、2027年に完成予定で、ゼロエミッション生石灰の生産能力は年間4万t。
SMAミネラルは、同プロジェクトの実現に向け、2025年2月にスウェーデン国営企業Enovaからの2.87億ノルウェークローネ(約41億円)の資金調達を発表していた。
【参照ページ】World’s First Zero-Emission Lime Plant to Be Built by SMA Mineral
【参照ページ】thyssenkrupp Polysius to supply innovative electric kiln based on SaltX’s decarbonization technology for the world’s first zero-emission lime plant
【参照ページ】SaltX partner SMA Mineral invests in the world’s first electric and zero-emission quicklime plant in Norway
【参照ページ】Pioneering project for emission-free lime in Mo i Rana
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