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【国際】温室効果ガス濃度、2024年に統計史上最高を記録。陸域・海洋吸収が劣化。WMO

 世界気象機関(WMO)は10月15日、国連気候変動枠組条約第30回ベレン締約国会議(COP30)に先駆け、2024年の大気中の温室効果ガス濃度の統計を記した「温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第21号」を発行。2024年の世界平均の二酸化炭素濃度は423.9ppm、メタンは1942ppm、一酸化二窒素は338.0ppbだった。いずれも観測史上最高を更新した。

 毎年のCOPに向けた科学報告書では、温室効果ガス排出量の統計を記した「排出ギャップ報告書」と、大気中の温室効果ガス濃度の統計を記した「温室効果ガス年報」の2つがある。排出ギャップ報告書は、まだ発行されていない。

 二酸化炭素の2024年の濃度増加量は3.5ppmで、1957年に現代的な観測が開始されて以来最大の増加幅となり、ついに3ppm上昇時代に突入した。年間排出される二酸化炭素の約半分は大気中に残り、残りは陸域生態系と海洋に吸収されている。

 しかし、この貯蔵効果は永続的ではなく、地球温暖化が進むと、海水温の上昇による溶解度の低下により海洋の二酸化炭素吸収量は減少する一方、陸域吸収源は旱魃が継続的に発生する等、様々な影響を受ける。2024年に大幅に増加した背景について、WMOは、山火事による排出量の増加と、観測史上最も温暖な年であり強いエルニーニョ現象が発生した2024年には陸域と海洋による二酸化炭素吸収量の減少があるとみている。

 メタンの2024年の濃度増加量は8ppb。約40%は自然発生源(湿地やシロアリ等)から、約60%は人為発生源(反芻動物、稲作、化石燃料開発、埋立地、バイオマス燃焼等)から大気中に放出されている。湿地や農業等の発生源からの排出が増加している模様。

 一酸化二窒素の2024年の濃度増加量は1.0ppb。自然発生源と、バイオマス燃焼・肥料使用・各種工業プロセス等の人間活動の両方から排出されている。

【参照ページ】Carbon dioxide levels increase by record amount to new highs in 2024

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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