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【デンマーク】カールスバーグ研究所、種子の休眠と発芽リスク制御メカニズム解明。気候変動適応

【デンマーク】カールスバーグ研究所、種子の休眠と発芽リスク制御メカニズム解明。気候変動適応 2

 飲料世界大手デンマークのカールスバーグ傘下のカールスバーグ研究所は11月6日、大麦の単一遺伝子「MKK3」の複雑な遺伝学が、種子の休眠と発芽リスクを制御するメカニズムを解明したと発表した。同研究結果は、米学術誌「サイエンス」に掲載された。

 気候変動により激甚化する予測不能な天候は、大麦、小麦、米等の穀物に数十億ドル規模の損失をもたらしている。その主因の一つに、本来なら収穫後に芽が出るはずの穀物の種子が、収穫前に発芽してしまう「穂発芽(PHS)」がある。収穫前に発芽した穀物は、加工プロセスにおける品質要件を満たさないことが多く、腐敗やカビ、真菌汚染の影響を受けやすくなるため、飼料としてさえ適さない場合も少なくない。

 カールスバーグ研究所は今回、クリストフ・ドクターおよびモルテン・E・ヨルゲンセン、ビルギッテ・スカドハオ率いるカールスバーグ研究所の研究者が、SECOBRA Recherchesのドミニク・ヴェコー氏、コペンハーゲン大学及びケンブリッジ大学のエスケ・ウィラースレフ氏、ライプニッツ植物遺伝学・作物植物研究所及びハレ大学のニルス・ステイン氏、国際大麦ハブ/ジェームズ・ハットン研究所、ダンディー大学、アデレード大学のロビー・ウォー氏等と共同研究を実施。

 同研究では、大陸横断での高度な遺伝子解析とフィールド実証を行い、世界中の大麦におけるMKK3遺伝子変異の多様性をマッピング。MKK3遺伝子が種子の休眠と発芽リスクにどう影響するかを特定し、一部の変異型は、湿潤な収穫条件下でも高い耐性を示すことが判明した。

【参照ページ】Carlsberg Research Laboratory Shares Breakthrough Discovery to Help Secure Crop Resilience Amidst Climate Change 【画像】Carlsberg

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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