
サントリーホールディングスと名古屋大学発スタートアップTOWINGは6月3日、飲料製造残渣を活用した高機能バイオ炭「宙炭」の本格製造を開始すると発表した。九州での製造残渣の地域循環モデル構築を目指す。
両社は2025年5月から、製造残渣のアップサイクルによる新たな価値創出と、高機能バイオ炭の活用を通じた化学肥料使用抑制による温室効果ガス排出量削減を目指し、実証を行ってきた。サントリーグループの飲料工場から発生する茶粕を原料としたバイオ炭に、TOWINGが保有する微生物群を培養し、高機能バイオ炭を製造。サントリーと契約するチャノキ農園に散布した。
【参考】【日本】サントリー、製造残渣由来バイオ炭活用でTOWINGと共同実証。水源涵養研修も開始(2025年5月29日)
実証では、通常の有機肥料使用栽培と、高機能バイオ炭を散布した有機肥料使用栽培を2回の収穫期にわたり比較。第1期と第2期のいずれでも、収穫物の品質を維持したまま収量が約30%増加したことを確認した。
同社は今後、九州熊本工場で発生する製造残渣を原料に、高機能バイオ炭の本格製造を開始。原料調達先のチャノキ農園に散布し、地域資源を活用しながら、持続可能な農業を行う地域循環モデルの構築を目指す。
さらに同社は、海外でも高機能バイオ炭の製造・活用の検討を進めている。タイでは、現地で発生したもみ殻を活用して製造した高機能バイオ炭を、サトウキビ畑へ施用する実証を2025年から実施。現在は第2期に入っている。農業残渣の野焼きによる大気汚染が深刻な問題となる東南アジアで、収量の安定化に加え、地域課題解決や温室効果ガス排出量削減も目指す。
【参照ページ】サントリーホールディングスとTOWING、飲料製造残渣を活用した高機能バイオ炭を本格製造開始
【画像】サントリーホールディングス
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