
サントリーホールディングスは5月29日、同社のサプライチェーンから発生した製造残渣を原料とした高機能バイオ炭の実用性に関する共同実証をTOWINGと協働で開始したと発表した。製造残渣からのアップサイクルと、バイオ炭の使用を通じた化学肥料の使用量削減による温室効果ガス排出量削減を目指す。
今回の実証では、同社の製造工程から出た飲料残渣(緑茶粕)を炭化したバイオ炭を原料とし、有機肥料の分解促進機能等の様々な機能を持つTOWINGの微生物群を培養し、高機能バイオ炭を製造。同社のチャノキ栽培契約農場が、通常の有機肥料使用栽培と、高機能バイオ炭を散布した有機肥料使用栽培の双方を実施。農作物に与える影響の比較を行う。
同社はすでに、第1期の収穫を完了しており、高機能バイオ炭を散布した農地で、同等レベルの品質を維持しつつ、収量増を確認済み。今後の第2期以降も、高機能バイオ炭の効果や効率等の諸条件を引き続き検証するとともに、従来の農業手法と同等の収穫率が期待できるリジェネラティブ農業の確立を目指す。
また使用する高機能バイオ炭についても、将来的に、同社のサプライチェーンで生じる他の製造残渣からのアップサイクルにも拡大していく予定。
さらに同社は5月27日、企業向けの水源涵養研修も開始。同研修では、国内に事業所を置く企業・機関等を対象に、「サントリー天然水の森」での水源涵養活動を通じ、事業活動と一体となったサステナビリティ活動の学習・体験機会を提供する。
背景には、水源涵養林の荒廃等、安定的な水の確保に対する課題が顕在化する中、一部自治体では地下水を取水する企業に同等以上の水源涵養を求める条例を設定する等、企業活動における水リスクへの認識が高っていることがある。企業等から水源涵養についての意見交換や「サントリー 天然水の森」の見学などに関する依頼が増加しており、今回の研修開始に至った。
【参照ページ】TOWINGとサントリー、高機能バイオ炭の実用性に関する実証実験を開始 ― 製造残渣のアップサイクルと再生農業の栽培効率向上を目指す ―
【参照ページ】「サントリー 天然水の森」等で培った知見を提供「企業向け水源涵養研修」開始
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