インデックス開発大手米MSCIは9月9日、子会社のMSCI Barra Sàrlがチューリッヒに拠点を置く環境フィンテックおよびデータ分析会社カーボンデルタを買収すると発表した。同買収は、来月中に完了する予定。金額は、約400万から500万個目ドルの経常費用にもたらすと見込まれる。
今回の買収は、カーボンデルタが築いてきた関係性を基に、世界中の主要な研究機関とパートナーシップを構築し、金融リスク分析のための気候科学の利用を促進することを目標としている。MSCIは、カーボンデルタを買収したことにより、気候変動シナリオ分析と移行リスク・物理的リスクの評価を支援する最先端テクノロジーの活用や公開取引の広範な分析が可能になる。
両社は共同で、機関投資家向けの広範な気候リスク評価とレポートサービスを作成。世界の投資家が気候変動が投資ポートフォリオに与える影響をよりよく理解し、義務的または自発的な気候リスク開示イニシアチブを遵守するためのソリューション「MSCI Climate Value-at-Risk」を提供する。同ツールは、気候変動が企業の市場価値に与える影響を計算し、投資家がポートフォリオのリスクを理解し、定量化するのに役立つ。
【参考】MSCI TO STRENGTHEN CLIMATE RISK CAPABILITY WITH ACQUISITION OF CARBON DELTA
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