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【国際】DSM、食料システム戦略コミットメント発表。栄養改善、CO2削減、農家の所得改善

 オランダ化学大手DSMは9月14日、2030年までの食料システムに関する戦略コミットメントとして、「人々の健康」「地球の健康」「健康的な生活」の3分野を設定した。各分野の進捗は、アニュアルレポートで今後報告する。

 「人々の健康」では、社会的に弱い立場にある人々8億人の栄養不足の解消と、5億人の免疫力向上の注力する。同社は、世界人口の3分の1に相当する24億人が十分な栄養を得ることが出来ていないことを課題視。国連世界食糧計画(WFP)と国連児童基金(UNICEF)、ワールド・ビジョン、栄養促進イニシアチブ「Scaling Up Nutrition Movement」等と協働し、栄養価が高く、実績豊富な酒食や健康補助食品の提供を行う。免疫力向上では、数週間で体内ビタミンD濃度の改善が可能な代謝型ビタミンD3製剤「ampli-D」の提供等を通じ、必須ビタミンやミネラルの摂取を促進する。

 また「地球の健康」では、農場での家畜からの二酸化炭素排出量を2桁削減と、栄養価が高く、持続可能な植物由来の代替たんぱく質の1.5億人への提供に注力する。同分野では、食料生産と消費での二酸化炭素排出量が地球全体の排出量の4分の1を占め、また気候変動による生態系破壊の影響を強く受けることを課題視。2030 年までに乳製品生産での二酸化炭素排出量を20%削減、養豚でのアンモニア排出量を30%削減、養鶏でのリン排出量 30%削減を目指す。例えば、同社開発の飼料添加物「Bovaer」では、牛1頭に1日小さじ4分の1杯与えるだけで、げっぷによるメタン排出量を約30%削減でき、牛乳1kgあたりの二酸化炭素排出量を10%から12%削減できる。その他、代替たんぱく質では、味や質感の改善やキャノーラ由来たんぱく質の量産化に向けた投資を行っている。

【参考】【オランダ】DSM、化学・畜産のCO2削減で新素材販売強化。バイオ・アパレル繊維やメタンげっぷ削減飼料等(2021年2月10日)

 「健康的な生活」では、バリューチェーン全体で小規模農家50万人の生活支援に注力。世界の農家約5億人が極度の貧困状態に置かれていることを課題視し、公平かつ安定的な収入の確保に向けた支援を行う。第一歩としては、官民連携の合弁会社「Africa Improved Foods(AIF)」を通じ、自社バリューチェーン上の農家の所得向上と気候変動に対するレジリエンスの向上を進める。同社は、同アクションをサハラ以南のアフリカ地域に拡大することで、対象となる農家を4倍以上に増やすことを目指す。

【参照ページ】DSM announces food system commitments to set a healthier future for people, planet and livelihoods

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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