保険世界大手仏アクサは9月29日、2021年版将来リスクレポートを公表。気候変動とサイバーセキュリティリスクが最大の懸念と発表した。
同レポートの作成では、アクサは総合リサーチ大手イプソスおよび地政学的リスク分析大手ユーラシア・グループと協働。専門家と一般個人で合計2.3万人を対象に調査を行い、リスク測定と格付け評価を行った。
気候変動リスクが、世界ランキングで首位。欧州での認識が最も顕著で、専門家と一般個人が共に最上位リスクと回答した。一方、アジア、中東、アフリカ地域では、新型コロナウイルス・パンデミックが最大の懸念事項として挙がった。
また同調査では、サイバーセキュリティリスクの懸念の強さも明らかになった。DXが加速する中、サイバー攻撃も爆発的に増加。米国では、調査依頼初めて、サイバーセキュリティが最大のリスクとして認識された。その他の地域では、2番目に懸念される事項だった。
2020年調査で首位だった新型コロナウイルス・パンデミック・リスクは、専門家からのリスク評価では3位に下落したが、一般個人の回答では、引き続き強く懸念が示された。回答者の70%は、感染症や慢性疾患、有害物質への長期間の曝露によるインパクトを危惧しているという。
同調査では、全体を通して政府単体でリスクに対処するのは困難と分析。各リスクの複雑性が増す中、回答者の55%は、集団的アプローチが最も適切な解決策と考えていると語った。
【参照ページ】AXA Future Risks Report 2021: Climate change and cyber risk top the list of concerns
【レポート】AXA Future Risks Report 2021
【画像】AXA
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