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【北米】ゼネラル・ミルズ、ESMCクレジット販売拡大で4億円投資。土壌改善・水・CO2排出量

 穀物世界大手米ゼネラル・ミルズは6月7日、土壌炭素貯蔵の増加、二酸化炭素排出量の削減、水質の改善に対するクレジット発行・販売を行う自主的な市場プログラム「エコ・ハーベスト」の拡大に向け、300万米ドル(約4億円)の投資を行うと発表した。

 エコ・ハーベストは、農業での二酸化炭素排出量削減、土壌状態の改善、水消費量削減を目指すコンソーシアム「Ecosystem Services Market Consortium(ESMC)」に所属する企業等の共同出資により、2022年5月に発足。今回のゼネラル・ミルズの投資は、同プログラムの開発や地域プログラムの拡大に充当する。

 また同社は、ESMCと協働し、エコ・ハーベスト拡大に向けたロードマップも策定。同ロードマップでは、同社が主要原料の小麦、オート麦、トウモロコシ、乳製品等を調達する米国とカナダの優先地域に焦点を当てた。

 同社は、2050年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成が目標。2030年までには、バリューチェーン全体での二酸化炭素排出量を30%削減する他、農場4,047km2でのリジェネラティブ農業も進める。今回のアクションはその一環。

 同社は2020年、カンザス州保健環境局とESMCと協働し、被覆作物の使用や耕起の削減等を通じた土壌の健康改善に応じ、農家に報酬を与える実証プロジェクトを実施。ゼネラルミルズのリジェネラティブ農業プログラムに参画する小麦農家21世帯を対象に、農家の登録、データ収集、土壌サンプリング、インパクト検証、テクノロジーの改善に向けた情報提供等を行った。2021年10月には、参画農家が対価を享受。同プログラムは、2022年も継続予定という。

 ESMCは、技術支援、農家登録支援、土壌炭素サンプリング提供に関する地域別の提案依頼書(RFP)を7月に発表し、8月には実施団体を確定予定。2023年春には、土壌サンプリングを行い、最終的なクレジット創出に向けたベースラインが設定される見込み。

【参照ページ】General Mills Invests $3 Million to Scale Eco-Harvest by Ecosystem Services Market Consortium
【参照ページ】General Mills Invests $3 Million to Scale Eco-Harvest by Ecosystem Services Market Consortium

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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