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【国際】IBM、アドテックでのバイアス軽減でイニシアチブ発足。デルタ航空、WPP等加盟

 IT世界大手米IBMは6月20日、広告テクノロジー(アドテック)・アルゴリズムからバイアス影響を軽減するためのイニシアチブに、大企業が署名したことを発表した。日本企業も含まれている。

 同社は、アドテック分野のAIサービス「IBM Watson Advertising」を提供している。2021年6月には、IBMが開発したオープンソースのAI技術を活用し、アドテックにおいて望ましくないバイアスがどの程度普及しているかを理解・軽減する研究イニシアチブを発足。同研究に参加する機関を幅広く募っていた。

 Geena Davis Institute on Gender in Mediaが実施した調査では、男性が女性よりも12%多く広告に登場。一方、女性が主役でジェンダーバランスの取れた動画は、他の動画より30%多く再生されているという。

 IBMの研究イニシアチブでは、オープンソースAIを活用し、広告におけるバイアスの発生率、バイアス判定でのシグナリング効果、バイアス軽減に貢献できるAI能力の3つの分野で研究を実施していた。

 今回発表のイニシアチブは、実際にアドテックでのバイアス軽減にコミットするもの。加盟したのは、デルタ航空、WPP、Mindshare、4A's、IAB、Ad Council、電通、Publicis Groupe、Criteo、Magnite等。

 IBMは、アドテックでのバイアスの多くは、意図的ではなく、アルゴリズムに組み込まれた人間の仮定や判断の結果であり、不当なターゲティング、特定のグループの排除、マーケティングキャンペーンの失敗を招く可能性があると指摘。企業には対策の必要があるとの考えを披露した。

 IBM自身は今回の発表に際し、75のエクイティ指標と、13の最先端アルゴリズムを展開し、離散データセットにおけるバイアスの特定と軽減を支援するオープンソースソリューション「Advertising Toolkit for AI Fairness 360」を無料でリリース。利便性を上げるため、プレイブックとサンプルコードも公開した。

【参照ページ】IBM, Delta Air Lines, WPP, 4A's, IAB, Ad Council And Other Industry Leaders Act To Mitigate Bias In Advertising Technology
【参照ページ】IBM Watson Advertising Announces New Research to Explore the Role of AI in Detecting and Mitigating Bias in Advertising

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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