科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)は9月21日、セメント・コンクリート業界向けの1.5℃整合性のある短期・長期の二酸化炭素排出量削減目標設定ガイダンスを公表した。
同ガイダンスは、セメントに関する短期・長期の削減目標の在るべき水準を示したもの。セメント、コンクリート、クリンカ等の関連業界だけでなく、セメントやコンクリートを使用する建設業事業者がスコープ3での削減目標を設定する際の目安にもなる。
同ガイダンスは、企業、NGO、学界等で構成される科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の専門家アドバイザリーグループ(EAG)が策定。ガイダンス策定プロジェクトへの資金は、ホルシムが提供した。但し、ガイダンス策定プロセスにおいてホルシムに特別な地位は与えられず、ガバナンスの独立性を確保した。
EAGには、ホルシム、セメックス、ハイデルベルクセメント、サイアム・セメント・グループ(SCG)、ヴォトランチン・セメント、CRH、セメントス・アルゴス、ダンゴート・セメント、ウルトラテック・セメント、Bellona、Grupo Cementos Chihuahua、欧州気候基金(ECF)、グローバルセメント・コンクリート協会(GCCA)、欧州環境政策研究所(IEEP)、ポツダム気候影響研究所、責任ある鉱物イニシアチブ(RMI)、世界自然保護基金(WWF)、ドイツセメント協会(VDZ)/欧州セメント研究機関(ECRA)、WWFが参画。2022年3月16日から4月15日に募集したパブコメでは、56団体からのフィードバックがあった。
SBTiが目標を承認したセメント関連企業はすでに30社以上。そのうち3分の1がカーボンニュートラルにコミットしている。
【参照ページ】SBTi launches world first 1.5°C science-based framework to decarbonize the cement industry
【参照ページ】HOLCIM PARTNERS WITH SBTI TO LAUNCH 1.5°C SCIENCE-BASED FRAMEWORK
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら