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【アメリカ】民主党州、自動車ZEV転換義務ルール制定が8州に拡大。トラックでも

 米国では、民主党州(ブルー・ステイト)と呼ばれる州で、自動車のZEV転換を法定化する州が増えてきた。カリフォルニア州が有名だが、すでに法定化を目指す、もしくは完了した州は10州を超えてきている。

 自動車のEV転換を義務化するルールを導入した最初の州は、カリフォルニア州。同州では、大気資源局(CARB)が2022年8月、乗用車と小型トラックを対象に、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(PHV)、プラグインハイブリッド車(PHV)の3つを指すゼロエミッション車(ZEV)以外の新車販売を2035年までに段階的に禁止するルール「アドバンスト・クリーン・カーズII(ACCII)」を承認した。

 同ルールは、2026年の新車モデルから導入され、ZEVとPHVの販売台数比率は2026年に35%、2030年に68%、2035年には100%と段階的に引き上げていく。同規制が導入されると、2030年までに、ガソリン・ディーゼル自動車の新車販売台数が290万台、2035年までには950万台まで減少する見通し。2040年には、自動車、ピックアップトラック、SUVからの二酸化炭素排出量が半減し、2026年から2040年までの削減効果は3億9500万t。

【参考】【アメリカ】カリフォルニア州、2035年ディーゼル・ガソリン新車販売禁止規則を制定(2022年8月25日)

 カリフォルニア州大気資源局はさらに、2020年7月に「アドバンスト・クリーン・トラック・ルール(ACT)」を決定し、中型・大型トラックでも2035年までのZEV新車販売割合と法定化。2023年4月には中型・大型トラックでも2045年までにZEV販売比率を100%にする「アドバンスト・クリーン・フリート・ルール(ACF)」を制定した。米国では目下、中型・大型トラックを2045年までにZEV転換するルールのことを「アドバンスト・クリーン・トラック・ルール(ACT)」と俗称する傾向にある。

【参考】【アメリカ】カリフォルニア州、中大型トラックを2045年までにゼロエミッション化する規制決定(2020年7月7日)
【参考】【アメリカ】カリフォルニア州、中・大型トラックの段階的ZEV転換を義務化。メーカー10社合意(2023年7月20日)

 その後、ACCIIを制定した州は、ワシントン州、オレゴン州、マサチューセッツ州、ニューヨーク州、バージニア州、バーモント州、コネチカット州に拡大。さらに、メイン州、メリーランド州、デラウェア州、コロラド州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州でも制定に向けた作業が進行中で、全て揃うと全14州となる。

 ACTを制定した州は、カリフォルニア州に続いて、オレゴン州、ワシントン州、マサチューセッツ州、バーモント州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、コロラド州、コネチカット州の8州となった。メイン州、メリーランド州、ニューメキシコ州、ノースカロライナ州も検討に入っている。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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