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【アメリカ】カリフォルニア州、中大型トラックを2045年までにゼロエミッション化する規制決定

 米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は6月25日、州内販売のディーゼルトラックを電気自動車(EV)等のゼロエミッショントラックに転換することを義務付けるルールを2024年から段階的に導入すると決定した。2045年までに州内販売のトラックは全てゼロエミッション型を義務付ける。中大型トラックのEV等義務化ルール制定は同州が世界初。

 CARBは、1968年に設立された政府機関で、同州の自動車等の排出ガス規制を制定し実施する権限を有している。CARBは従来から高い排ガス規制や、世界トップクラスの電気自動車(EV)及び燃料電池自動車(FCV)推進政策を実施してきたこと知られる。

 今回の新規制「アドバンスト・クリーン・トラック・ルール(ACT)」は、同州法SB350、同州法AB32、州実行計画(SIP)、持続可能な輸送アクションプランを根拠として制定。米国のトラック分類でClass 2b以上(積載重量3,856kg以上)のトラックが対象。

 規制の具体的な内容は、2024年から2035年まで段階的に引き上げられるトラック新車販売に占めるゼロエミッション・トラック割合を達成することが義務化される。2035年の目標は、Class 2bとClass 3は55%、Class 4からClass 8は75%、トラクターは40%。2045年までに100%にする。

 さらに同規制では、トラック50台以上の社用車を所有する事業者に対しては、トラック運行状況の当局への報告を義務化する。

 今回CARBは、トラックは同州に登録されている車両3,000万台のうちの200万台でしかないにもかかわらず、排ガスによる大気汚染の70%、発がん性ディーゼル煤煙の80%の原因となっていると指摘。健康被害を大幅に抑える意義を強調した。

 CARBはまた、今後数ヶ月以内に、ガソリン・ディーゼル・トラック向けの新たな窒素化合物(NOx)規制や、大型車両のEV化に向けた規制も打ち出す予定。CARBはすでに、公営バスや空港シャトルバスを2030年までにEV化することも決定している。

【参照ページ】California takes bold step to reduce truck pollution
【参照ページ】Advanced Clean Trucks Fact Sheet

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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