穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)は11月21日、ブラジルでのリジェネラティブ農業転換支援の実証プログラムを開始すると発表した。土壌の健全性、生物多様性の保全、土壌の肥沃度とレジリエンスの向上、農場の生産性向上に向け、サプライヤー農家のリジェネラティブ農業への転換を支援する。
同プログラムでは、同国ミナス・ジェライス州、マト・グロッソ・ド・スル州の農地200km2の大豆農家20世帯が参画。二酸化炭素排出量の算出を含め、現在の農業慣行とその影響に関する情報を収集する。
具体的には、肥料の利用効率と生物学的投入物の利用拡大、化学的投入物の削減、従来の窒素製品の代替による植え付け時の二酸化炭素排出量の削減、土壌の健全性の改善による生産性の向上を実現する。
実証に参画する農家は、技術支援、研修、土壌有機物と炭素貯留量の測定を受ける。二酸化炭素排出量測定には、化学世界大手独バイエルとブラジル農業研究公社(Embrapa)が共同開発したツールを活用する。
ADMは、2027年までにブラジルで1,200km2のリジェネラティブ農業への転換することを目標として設定。ADM、バイエル等は今後、実証期間中の一次データ収集と、炭素隔離測定を含む土壌分析により、現在の環境インパクトの把握と潜在的な二酸化炭素排出量削減機会の獲得を目指す。
【参照ページ】ADM Expands Support for Sustainability, Food Security with Launch of Regenerative Agriculture Program in Brazil
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