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【アメリカ】サウスウエスト航空、使用済レザーシートをアップサイクルするプロジェクトを開始

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サウスウエスト航空は、43エーカー分の使用済レザーシートカバーに付加価値をつけて新商品へ生まれ変わらせるというアップサイクルプロジェクト”LUV Seat: Repurpose with Purpose”を発表した。このプロジェクトでは、雇用創出、職業訓練、商品の寄付を通じたコミュニティへの貢献が目指されている。

LUV Seat: Repurpose with Purpose プロジェクトは、サウスウエスト航空の737-700 航空機を大々的にリデザインするプログラム、Evolveプログラムに伴って生まれたものだ。Evolveプログラムでは機内のレザーシートカバーやその他の内装を環境に優しい素材に変更され、各航空機は600ポンド以上も軽減された。LUV Seatプロジェクトは、このリデザインの際に出た使用済みレザーを廃棄するのではなく寄付するという革新的なアップサイクルプロジェクトだ。

同プロジェクトのパイロット地域であるケニアのナイロビでは、孤児支援を展開しているNPOのSOS Children's Villages Kenyaが、Alive & Kicking、Masaai Treads、Life Beads Kenyaなどと協働し、この使用済レザーを使用してローカルコミュニティの商品を生産する予定だ。

また、SOS youthは使用済みレザーからシューズやサッカーボールを制作するための実習を有償で受ける予定だ。制作したシューズはAnti-Jiggerキャンペーンの一部として販売され、サッカーボールはスポーツを通じてHIV、AIDSやマラリア撲滅に向けた意識向上を図るという教育プログラムのために寄付されることになっている。

他にも、サハラ以南で生活する女性と子供たちの生活向上に取り組む米国のNPO、TeamLift, Inc.は、現在マラウイで建設中の学校施設を利用してレザー事業のトレーニングプログラムを開発、米国ポートランドに本拠を置くデザイン企業のLooptworksは、米国でLUV Seatレザーを限定版の高品質商品として商品化するなど、この使用済レザーを活用したアップサイクルプロジェクトは様々な形で展開される予定となっている。

航空機をより環境に配慮された素材でリニューアルするだけではなく、その際に出た廃棄物もアップサイクルにより価値を生み出し、コミュニティに還元するという同社の取り組みは、とても優れたサステナビリティ活動の事例だと言える。

【参考サイト】LUV Seat: Repurpose with Purpose
【企業サイト】Southwest Airlines

※写真提供:TFoxFoto / Shutterstock.com

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