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【アメリカ】カルバート、S&P100社のダイバーシティ推進状況を公表

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 米国のSRI投資会社、カルバート・インベストメントが先月、S&P100社のダイバーシティ推進状況をまとめた調査報告書、"A Survey of Corporate Diversity Practices of the S&P 100"を公表している。同報告書によると、S&P100社の間ではダイバーシティ推進に関するトップコミットメントが増えており、ダイバーシティ方針、実績、情報開示の全てにおいて積極的に取り組んでいる姿勢が見て取れる。

 企業別にみると、マイクロソフト、ペプシコ、シティグループ、ダウ・ケミカル、ターゲット、ウェルズ・ファーゴらが同スコアで1位に選出された一方で、バークシャー・ハサウェイ、サイモン・プロパティ・グループ、21世紀センチュリーフォックスなどは最低評価を受けている。また、最も大きな改善が見られた企業としては、フィリップ・モリス・インターナショナル、シュルンベルジェなどが挙げられている。調査結果の主なポイントは下記の通りだ。

  • 2014年に、S&P100の全ての会社の取締役会に女性が少なくとも1名おり、取締役会に3名以上の女性またはマイノリティが含まれる企業の数は17%増加した。
  • 過去2年間で、ダイバーシティへの全社コミットメントにおいてトップスコアを獲得した企業の数は45%増加しており、経営陣のダイバーシティ推進への関与増加が見られる。また、それらの企業の75%は全体スコアでも業界平均を上回っている。
  • 従業員構成状況の開示については2012年比で11%の改善が見られた。IT業界はこの成長率の3分の1以上を占めている。
  • S&P100社のうち95社は性的指向による差別を禁止する規則を定めており、2012年比で性的指向と性アイデンティティを社内の雇用機会均等方針に加える企業の数は17%増加した。
  • S&P100社のうち32社は未だに何の従業員構成に関する情報開示をしていない。

 2014年は女性やLGBTなどに対するS&P100社の積極的な取り組みが見られる結果となったが、カルバートは今後さらなる従業員構成の透明化、障がいを持つ従業員への取り組みの充実、取締役会のダイバーシティ強化を期待するとしている。報告書の詳細は下記からダウンロード可能。

【レポートダウンロード】A Survey of Corporate Diversity Practices of the S&P 100
【企業サイト】Calvert Investment

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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