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【アメリカ】アップル、「2015環境責任報告書」を公表、新たに2つの環境プロジェクトを開始

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 アップルは4月20日、2014年の同社の環境に対する取り組みの進捗状況をまとめた「2015環境責任報告書」を公表した。その中で、アップルは新たに開始する2つの環境プロジェクトについて触れている。1つは、太陽電池モジュール大手のサンパワーと協力し、中国で40メガワットの発電容量を有する太陽光発電所を2つ建設するプロジェクトで、もう1つは自社製品の梱包などに利用する紙やパッケージの持続可能な調達を実現するための森林保護プロジェクトだ。

 アップルとサンパワーはこれまでにも協働して米国カリフォルニア州、ネバダ州、ノース・キャロライナ州で計6つの太陽光発電プロジェクトを実施している。これらの発電量の合計は90メガワットにのぼるが、海外での共同事業は今回が初めてとなる。

 サンパワーのCEO を務めるTom Werner氏は「これは、世界各地から様々な背景を持つ専門家が集まり、地域と環境に良い効果をもたらす太陽光発電施設を作る、画期的な協働事業だ。クリーンな再生可能エネルギーの供給に加え、気候変動の問題提起、素晴らしい自然環境の保護ができます。また、地元の農業にも良い影響が与えられる」と語る。

 もう1つのプロジェクトは、The Conservation Fundとの提携による、米国メイン州とノース・カロライナ州にある36,000エーカーの森林保護プロジェクトだ。アップルは事業で利用する紙やパッケージの原料となる木繊維を100%持続可能な方法で管理されている森林から調達するべく努力を重ねている。また、再生紙の利用にも積極的に取り組んでいる。

 アップルの環境担当副社長のLisa Jackson 氏とThe Conservation Fundの代表を務めるLarry Selzer氏はこの取り組みを「アップルは、エネルギーと同様、紙も再生可能になると信じている」と説明している。米国内の森林の状況は歴史的に見ても最も切迫した状況で、その維持が大きな問題となっている。「この15年間で米国では2300万エーカーもの森林がパルプや紙、木材となり失われた」とのことだ。「アップルはこの取り組みを通じ、紙の供給の環境への影響、新しいアプローチの仕方を世界に提案している」と2人は語っている。

 アップルは既に2014年に、オフィス、アップルストア、データセンターといった全米にある全ての自社保有施設の電力を100%再生可能エネルギーで賄うことに成功しており、次なる目標として全世界のアップル保有施設で再生可能エネルギー使用率の向上を目指している。アップルは今や本業だけでなく環境の分野でも世界から一目置かれるイノベーションカンパニーへと生まれ変わりつつある。

【レポートダウンロード】2015 Environmental Responsibility Report
【参考サイト】A greener Apple: IT giant announces two new projects
【参考サイト】5 reasons Apple is becoming a sustainability leader
【企業サイト】アップルの環境への取り組み(日本語英語

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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