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【ドイツ】フォルクスワーゲン、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ指数から除外

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 ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンは10月6日、排ガス不正問題を理由にダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(以下、DJSI)から除外された。DJSIは世界で最も有名なサステナビリティ・ベンチマークの一つで、世界16か国の投資家や資産運用マネジャーに利用されている。

 S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスはDJSIの選定企業に潜在的な問題が発覚した場合、対象企業をDJSIの公開基準に基づいて自動的にMedia & Stakeholder Analysis(以下、MSA)にかけ、企業の問題への関与状況および管理状況を調査する仕組みを運用している。今回この分析に従ってDJSI委員会がフォルクスワーゲンの問題を検証した結果、委員会は同社をDJSIワールド、DJSIヨーロッパ、その他全てのDSJI指数から除外することを決定した。

 DJSIワールドは、S&Pグローバル・ブロード・マーケット指数における大企業2,500社の中で各産業別に財務上重要と考えられるESG基準の上位10%のパフォーマンスをトラックするものだ。この2,500社はDJSIワールドの対象ユニバースとなり、ロベコSAMを通じて毎年評価される。

 フォルクスワーゲンは10月5日フランクフルト市場の取引終了後に除外され、10月6日に除外が成立した。これにより、同社は同時に自動車企業の産業グループにおけるリーダーからも除外された。

 フォルクスワーゲンはその性能に定評があり、今回の不正問題は世界に衝撃を与えた。その後の調査で、少なくとも管理職30名が関与したとされており、今も全容解明のための努力が続けられている。温室効果ガス排出基準の厳しいヨーロッパで大規模な不正操作が行われていたことで、今後関係機関による取り締まりが厳しくなる可能性も示唆されており、業界全体に与えた影響は大きい。サステナビリティ指数の構成銘柄から外されたことは当然の決定だったと考えられるが、関連する全ての課題を洗い出し、透明性のある発表を通じて信頼回復がなされることを願いたい。

【参照リリース】Volkswagen AG to be Removed from the Dow Jones Sustainability Indices
【企業サイト】Volkswagen
【関連サイト】Dow Jones Sustainability Index

(※写真提供:Vytautas Kielaitis / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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