SASB(米国サステナビリティ会計基準審議会)は10月20日、SASBが特定した業種毎のマテリアリティ・ガイドライン「SASBスタンダード」に関し、全米上場企業4,000社以上の関連データの企業開示状況とデータを分析できるツール「SASBナビゲーター」をリリースしたと発表した。このツールでは、アニューアルレポート、サステナビリティレポート、統合報告書など企業が開示している様々なソースをもとにデータを抽出し、わかりやすく閲覧できるようになっている。
ツールは、1利用者当たり年間1,200米ドルでウェブベースで提供。SASBは、アセット・オーナー、運用会社、事業会社、弁護士、コンサルタント、会計士を主なターゲットとしている。未利用者には、2週間の無料トライアルも提供されている。
金融情報大手ブルームバーグは、すでに同社端末ブルームバーグ・ターミナルから「SASBナビゲーター」を閲覧できるようにしており、ブルームバーグ・ターミナル利用者は、「Bloomberg Environmental, Social, and Governance Data Snapshot」のテンプレートから、SASBナビゲーターのデータにアクセスできる。
またSASBは10月18日、投資家に対してESG投資の認識を高め、さらに企業のサステナビリティ情報開示の質を向上させていたくため、世界の主要な機関投資家で構成される投資家顧問グループ(IAG)を立ち上げたことを明らかにした。IAGメンバーとなったのは、年金基金世界大手カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)、カリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTARS)、オンタリオ州教職員年金基金、運用会社世界大手ブラックロック、ゴールドマン・サックス・アセットマネジメント、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、TIAA Global Asset ManagementSRI、運用会社大手カルバート・インベストメント等のCEOやCIOら。
【参照ページ】SASB Releases Robust Research and Analytics Tool
【ツール】SASB Navigator
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