
米公的年金規模第2位のカリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTRS)は6月7日、2017年7月1日までに米国以外の全ての石炭(一般炭)関連企業からの投資引揚げ(ダイベストメント)を理事会で決定した。低炭素化や受託者としての環境配慮責任への配慮が決定の背景にある。
今回ダイベストメントの対象となるのは、インドネシアのPT Adaro Energy、南アフリカのExxaro Resources、オーストラリアのWhitehaven Coalの3社。引揚げ総額は830万ドルに上る。同時に、今後一切米国国外の一般炭関連企業への投資も禁止した。
カルスターズが定めているダイベストメント方針は、同基金に対し、ダイベストメント決定の前に株主発議やメディアキャンペーンなどのエンゲージメントを行うことを義務化している。そのためカルスターズは、インドで石炭関連事業に従事している投資先企業2社の事業や環境インパクトのレビューを行ってきた。しかし今回、状況を改善させるための手は全て尽くしたと結論付け、ダイベストメントを決めた。
カルスターズがあるカリフォルニア州では、2015年10月に州法Senate Bill 185を定め、カルスターズとカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)の理事会に対し、一般炭に関連する企業への新規投資を禁じた。それを受け、カルスターズ理事会は、2016年2月に米国内の全ての一般炭関連企業からのダイベストメントを決定し、2016年5月までに引揚げを完了した。
【参照ページ】CalSTRS Takes Action to Divest of All Non-U.S. Thermal Coal Holdings
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