
仏銀行大手BPCEグループの金融子会社ナティクシスは7月6日、世界初となるグリーンボンド型CMBS(商業用不動産ローン担保証券)を発行した。
今回発行のCMBSは、ゴールドマン・サックスが1983年に本社として建設したニューヨーク・マンハッタンにある高層ビル「85 Broad Street」が対象不動産となる。ゴールドマン・サックスは2010年に同ビルを去り、最近まではBeacon Capital Partnersとメットライフ・リアル・エステート・インベスターズの合弁会社が所有権を保持しリノベーションを進めていた。同ビルは2017年1月、米環境NGO米国グリーンビルディング協会(USGBC)のLEED認証において「LEED for Building Operations and Maintenance」で最高位「プラチナ」を獲得した。
今年4月、カナダ・ケベック州公的年金基金運用会社「ケベック州貯蓄投資公庫」の不動産投資子会社Ivanhoé Cambridgeが、同社パートナーCallahan Capital Propertiesと協働で、同ビルを6億5,800万米ドル(約730億円)で買収すると発表。ナティクシスがIvanhoé Cambridgeに対し3億5,860万米ドル(約400億円)の10年固定金利商業用不動産ローンを提供することが決まっていた。
今回発行のグリーンボンド型CMBSは、この商業用不動産10年ローンを担保資産とするCMBSのトランシェの一つとして発行される。発行額は7,200万米ドル(約80億円)。CMBSのグリーンボンド性は、独ESG評価大手oekom researchが、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)がセカンドオピニオンを提供し保証した。
ナティクシスによると、このグリーンボンド型CMBSは米国内外の機関投資家から高い関心を呼び、募集額以上の申込が寄せられた。
【参照ページ】Natixis Collaborates with Ivanhoé Cambridge and Callahan Capital Properties to Issue First “Green Bond” CMBS with a Rake Tranche Backed by 85 Broad Street in Downtown Manhattan, New York
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