保険当局国際機関の保険監督者国際機構(IAIS)の金融インクルージョン・ワーキンググループ(FIWG)は12月1日、インデックス保険に関する報告書案を公表した。2018年1月29日までパブリックコメントを受け付ける。
インデックス保険とは、事前に設定する指標が基準値を超える場合に支払う新しいタイプの保険。天候インデックス保険や自然災害インデックス保険等が注目れており、既存のインデックス保険の現状や規制のあり方についてまとめている。
インデックス保険は、気候変動や天候、自然災害等に脆弱な低所得者層向けに開発されることが多い。自然災害や天候については損失が発生した場合に迅速に対応することが求められるため、保険支払条件をインデックスとして事前に設定している。しかし、申請や手続を迅速に遂行するプロセスや、金融リテラーが高くない低所得者層にどう対応するか等、課題も多い。現行のインデックス保険の多くは、試験導入段階にあり、数々のソリューションを見出していかなければならない。
また同報告書案は、地域での損失と設定されたインデックスがマッチしていない「Basis Risk」についても扱っている。パブリックコメントを募集した後、来年2月に報告書案の改定を行い、3月に報告書に正式発表する予定。
【参照ページ】Consultation: Draft Issues Paper on Index-based Insurances
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