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【アメリカ】NIKE、再生素材を一部活用した製品割合が75%に到達。綿調達も大きく改善

 世界的にサーキュラーエコノミーへの関心が高まる中、アパレル世界大手米NIKEはすでに全製品のうち75%で再生素材が活用している。NIKEが今年5月に発表したサステナビリティ報告書「FY16/17 Sustainable Business Report」の中で明らかにした。

 再生素材を多く活用している部材は、服や靴用途の化学繊維、服の縁取り(トリム)、靴のソール。化学繊維ではペットボトルのリサイクル素材を使用。トリムには靴底のクッション材(エアバッグ)をリサイクルして使用し、回収したソールは一度粉砕して再利用している。

 その他NIKEは、使用量の多い5つの原料の調達状況を公表。最も量の多いポリエステルでは2015年度からリサイクル素材利用率14%をキープしている。NIKEの再生ポリエステル利用量は業界最多で、背景には1979年に開発したナイキの「エアユニット」技術がある。NIKE Airで知られるエアユニットは、2枚の熱可塑性ポリウレタン(TPU)の中に空気を入れた素材。エアユニットの生産では、再生ポリエステル利用率が2008年からの累積でも50%を超えており、今後さらに技術開発し割合を増やしていく考え。

 また、箱詰め等に使用されるボール紙や用紙のリサイクル素材使用率が84%を維持している。一方、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合体)は再生素材利用率が1%未満の上、年々使用量が増加していた。綿については、ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)認証取得原料の利用率が2年前の17%から46%にまで向上。加えてその他のオーガニック・コットンも8%を占め、再生コットンも0.1%強ある。綿調達は2020年までに、BCI、オーガニック、再生素材で100%にする予定。ゴム素材については、再生ゴム利用率が2年前の89%から98%に上がった。

【参照ページ】DID YOU KNOW 75% OF ALL NIKE PRODUCT CONTAINS RECYCLED MATERIAL?
【報告書】FY16/17 Sustainable Business Report

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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