サステナブルファイナンスを推進する世界都市ネットワーク「サステナビリティのための金融センター(FC4S)」の開幕式が8月13日、イタリア・ミラノで開催された。FC4Sは、国連環境計画(UNEP)が2017年9月に世界の主要金融都市を集め宣言した「サステナビリティのための金融センターに関するカサブランカ宣言」が発展したもの。
【参考】【国際】世界金融11都市、サステナブル金融ネットワーク発足で合意。東京都は会議に参加せず(2017年10月17日)
FC4Sに参加した都市は、英ロンドン、仏パリ、独フランクフルト、イタリア・ミラノ、スイス・チューリッヒ、スイス・ジュネーブ、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン、アイルランド・ダブリン、スウェーデン・ストックホルム、カナダ・トロント、香港、上海、深圳、モロッコ・カサブランカ、カザフスタン・アスタナの16都市。韓国・ソウルもメンバー入りした。
FC4Sは今回、5つのアクションプランで合意に達した。
- 欧州、アジア、アフリカの各地域にハブを設置し、加盟都市間の連携を強化。欧州ではダブリンにハブを設置し、EUイニシアチブのClimate-KICがハブ事務局を務める
- 各都市の進捗状況を測るためのベンチマークや評価ツールを開発。I4CEとPwCが2017年に発表したモデルをベースにする
- グリーンファイナンスやサステナブルファイナンスの有効な定義の重要性を唱える共同宣言を策定する
- 債券市場の効率と透明性を改善するため「グリーン資産ウォレット」等のグリーン・デジタルファイナンスの知見を共有する
- グリーンボンド市場の発展のため金融センターの経験を収集し、共同レポートを発行。気候債券イニシアチブ(CBI)が協力する
FC4Sは他にも、グリーンファイナンスやサステナブルファイナンスの専門家育成も検討する。
FC4Sの活動には、パートナーとして、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)、国連責任投資原則(PRI)、持続可能な証券所イニシアチブ(SSE)、持続可能なデジタルファイナンス・アライアンス、気候債券イニシアチブ(CBI)も参加する。
【参照ページ】LEADING FINANCE CENTRES AGREE ACTION PLAN FOR GREEN & SUSTAINABLE FINANCE
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