日本郵船は12月27日、太陽生命保険からメタノール燃料船建造資金を使途とする20億円のグリーンローン借入を決定した。融資期間は10年。グリーンローンは、環境分野に使途を限定する融資で、英Loan Market Association(LMA)と香港に本部を置くアジア太平洋地域業界団体Asia Pacific Loan Market Association(APLMA)が2018年3月に国際ガイドラインを策定した。
【参考】【国際】LMAとAPLMA、環境融資の国際ガイドライン「グリーンローン原則(GLP)」策定(2018年3月26日)
今回のグリーンローンの使途は、同社初のメタノール専用船の新規建造費。主燃料を重油からメタノールに切り替えることで、大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)排出量を約99%、低硫黄燃料油と比べても発電機を含めた船舶全体で約75%削減でき、2020年から始まる国際海事機関(IMO)の硫黄分濃度規制をクリアできる。また、同様に大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)等の排出量も低い。グリーンローンに対する第三者評価では、日本格付研究所(JCR)が最上位評価である「Green1」を付与した。
新造メタノール船は、韓国の現代尾浦造船で造船され、2019年に竣工予定。載貨重量は約49,000t。
【参照ページ】グリーンローンでメタノール燃料船を建造
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