消費財世界大手米P&Gは1月7日、米ラスベガスで開催された「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」の中で、革新的な一連の新商品を披露し、大きな注目を集めている。その一つが、シャンプー、洗濯用洗剤、石鹸をコンパクトに固形化した新技術「DC3」。商品で使用する水を大規模に削減でき、商品重量も軽くできる。
P&Gによると、DC3は、従来型商品に比べ、水消費量を100%削減し、重量も80%軽量化できる。商品陳列スペースも70%削減できるため、販売店にとっても利点がある。また、充填剤、保存料、リン酸といった添加物も不要となり、商品包装も生分解性プラスチックとした。P&Gは従来型の商品は、年間800億lの水を消費し、トラック輸送では5,400tの二酸化炭素を排出していることを問題視。DC3の開発には、10年間の研究開発を費やし、30以上の特許も取得した。P&Gは現在、クラウドファンディング「IndieGoGo」上でDC3のキャンペーンを実施し、幅広く要望を受け付けている。
その他P&GがCESで披露した商品には、IoTや人工知能(AI)を活用したものが多い。Olay Skin Advisorは、セルフィー等のオンライン画像を人工知能で解析し、自分に適したスキンケア方法をアドバイしてくれるオンラインサービス。Oral-B Genius Xは、人工知能を用いて自分に適した歯磨きにカスタマイズしてくれる電動歯ブラシ。Airiaは、アプリ操作が可能なインテリア・フラグランス。Optéは、自動的に顔表面上のシミを感知しケアしてくれる、シミ取りアイテム。シェーバー「ジレット」の新商品は、顔を温めてくれるヒーター機能がついた。
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