インデックス開発大手米MSCIは2月28日、世界各国の機関投資家や市場関係者からの要望を受け、MSCIの新興国(EM)インデックスでの中国A株(人民元建ての上海・深圳上場株式)のウエイトを大幅に上げると発表した。中国株の世界的な存在感の高まりを受け、インデックス構成を変える。
現在のEMインデックスでの中国A株の構成比はわずか0.71%。しかし今後3段階で引き上げる。まず第1段階では、2019年5月の半期インデックスレビューの中で、現在EMインデックスに採用される企業対象を時価総額の上位5%から上位10%に引き上げるとともに、深圳証券取引所の新興市場「ChiNext」の大型株上位10%も加える。
第2段階では、2019年8月の四半期インデックスレビューの中で、中国A大型株の企業対象を上位10%から上位15%に引き上げる。ここまでで中国A株株の構成比は2.82%にまで上がる。
第3段階では、2019年11月の半期インデックスレビューの中で、中国A大型株の企業対話賞を上位15%から上位20%に引き上げるとともに、適格性のあるChiNext株を含め中国A中型株上位20%も対象とする。これにより3.3%となる見通し。
第3段階までが終わると、EMインデックスでの中国新規組入銘柄は、大型株253社、中型株168社、ChiNext27社が採用される。アナリストによると、今回の変更で、新たに1,250億米ドル(約14兆円)が、中国A株に流入する。
【参照ページ】MSCI WILL INCREASE THE WEIGHT OF CHINA A SHARES IN MSCI INDEXES
【参照ページ】MSCI CHINA A INCLUSION INDEX
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