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【フランス】BNPパリバAM、包括的なESG投資戦略発表。2020年からはインパクト報告も

 金融世界大手仏BNPパリバの投資運用子会社BNPパリバ・アセットマネジメントは3月20日、企業全体に適用する「世界サステナビリティ戦略」を発表した。顧客の長期的リターンを向上するためサステナブル投資を強化する。

 今回の戦略は「ESGインテグレーション」「スチュワードシップ」「責任ある事業行動とセクター・ポリシー」「将来の先取り」の4つの分野で取組内容を設定した。

 ESGインテグレーションでは、ESGファクターを、投資哲学、リサーチ、ポートフォリオ組成、リスクマネジメント、エンゲージメント、議決権行使、情報開示・報告の各投資プロセスに組み込む。実施状況は、2018年に設置されたESGバリデーション委員会が、社内ガイドラインに基づきチェックされる。2020年までに同社の全投資プロセスは、同委員会の監督を受ける予定。

 スチュワードシップでは、気候変動や自然資本の分野を中心に、投資先企業だけでなく、政府関係者、業界団体等にもエンゲージメントを実施していく。BNPパリバ・アセットマネジメントは、EUのサステナブルファイナンスに関するテクニカル専門家グループ(TEG)、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)、IIGCC等にも代表者を出している。さらに最近、アジア太平洋と米州地域にスチュワードシップ部門ヘッドを置いた。

 責任ある事業行動とセクター・ポリシーでは、国連グローバル・コンパクト(UNGC)を遵守するとともに、特定セクターに対するファイナンス・ポリシーも設定していく。例えば、一般炭採掘や石炭火力発電へのファイナンスを禁止するポリシーを定めており、設定されたポリシーは同社が管理する全オープンエンド型ファンドに適用される。

 将来の先取りでは、「エネルギー転換」「環境」「平等」の3つを「3Es」とし、各々にKPIを設定。その中には、原単位二酸化炭素排出量(gCO2/kWh)と国際エネルギー機関(IEA)の「持続可能な開発シナリオ(SDS)」との比較、投資運用残高に占めるグリーン割合の比率、ポートフォリオの水フットプリント、NDPE(森林破壊ゼロ、泥炭地ゼロ、搾取ゼロ)にコミットとする投資先企業の数、女性取締役の割合等がある。

 BNPパリバ・アセットマネジメントは、今後3年間の戦略遂行ロードマップも作成しており、2020年には3EsやUNGCに関連するインパクトの測定と報告も開始する。

【参照ページ】BNP Paribas Asset Management takes a step further in its commitment to sustainable investment and launches ambitious, firm-wide sustainability strategy

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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