世界金融大手仏BNPパリバは3月26日、ムハンマド・ユヌス氏が創設したグラミン・グループのソーシャルビジネス・インキュベーション組織グラミン・クリエイティブ・ラボとの5年間の提携を発表した。BNPパリバからグラミン・クリエイティブ・ラボへ法務プロボノを提供するとともに、グラミン・クリエイティブ・ラボはBNPパリバの事業開発を支援する。
BNPパリバは、以前からグラミン・グループとの協働を行ってきた。マイクロファイナンス機関に海外銀行がファイナンスするためのインドの機関CreditAccess Grameen(旧Grameen Koota)では、BNPパリバが資金提供第1号となった。ニューヨークでは、同社米国子会社バンク・オブ・ザ・ウェストを通じて、米国での女性グループにマイクロファイナンスするGrameen Americaにもファイナンスしてきた。
今回の提携強化では、BNPパリバは、グラミン・クリエイティブ・ラボからのナレッジを受け、自社の事業開発を加速する。すでにグラミン・クリエイティブ・ラボとの間では、カーボンオフセット売買プラットフォーム「ClimateSeed」を2018年に誕生させるなど成功例がある。また、同社の「明日のためのリーダー」プログラムに参加している若手幹部候補30人を、グラミン・クリエイティブ・ラボが主催する「グローバル・ソーシャルビジネス・サミット」に派遣し、社内でのソーシャルビジネスへの認知を高める。
一方、BNPパリバ側は、グラミン・クリエイティブ・ラボに対し、法務分野へのプロボノに社員を無償で派遣する。
【参考】【アメリカ】BNPパリバ子会社、カーボンオフセット取引プラットフォーム「ClimateSeed」リリース(2018年11月12日)
【参照ページ】BNP Paribas joins forces with the Grameen Creative Lab to foster the creation of social businesses and positive-impact products within the bank
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