EU加盟国の一般炭(石炭)輸入国が5月、記録的な水準にまで減少していたことがわかった。英メディアArgusが報じた。背景には、EU主要国で石炭火力発電が大きく縮小したことがあるとしている。
5月の輸入量は660万t。前月4月の680万t、前年5月の790万tと比べると大きく減少した。1月から5月までの輸入量合計では、過去推移では、2000年から2009年までは増加したが、その後減少に転じ、2019年は2001年水準をも下回った。
Argusによると、前年から減少した130万t分のうち、フランス、イタリア、ポーランドの3ヵ国で約110万tを占める。また英国とドイツの2ヵ国でも32.5万t減少した。EU加盟国へ一般炭を輸出している主要国は、ロシア、コロンビア、米国。米国からは約65万t、コロンビアからは約28万tが減少した。同時に、ドイツ、スペイン、英国、フランスで石炭火力発電量が大きく下がったことも確認されたという。
【参照ページ】EU thermal coal imports at a landmark low
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