Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【EU】欧州委のサーキュラー・プラスチック・アライアンス、署名機関が100を突破。再プラ利用拡大

 欧州委員会は9月20日、プラスチック廃棄物を削減し、再生プラスチックの活用を拡大する宣言「サーキュラー・プラスチック・アライアンス」に、政府機関及び企業合計100以上が署名したと発表した。同宣言は、2025年までに欧州で毎年1,000万t以上の再生プラスチックを活用することを掲げている。同目標は、欧州委員会が2018年に策定した「プラスチック戦略」に沿うもの。

 同宣言では、目標数値を達成するためのアクションとして4つを設定している。

  • プラスチック製品の設計を改善し、リサイクル性を高め、再生プラスチックを組み入れていく
  • EU全体でのプラスチック廃棄物の収集、分別、リサイクルに関するポテンシャルや投資ギャップを特定する
  • プラスチック循環に向けた研究開発アジェンダを設定する
  • EU内のプラスチック廃棄物のバリューチェーン全体を追跡するために、透明性が高く信頼のおける監視システムを確立する

 目標設定の背景には、EUにおいてプラスチック廃棄物のリサイクルがほとんど行われていないことがある。事実、毎年ヨーロッパで収集される2700万t以上のプラスチック廃棄物のうち、リサイクル工場に送られているのは3分の1未満。その結果、ヨーロッパで販売された再生プラスチックの総量は400万t未満に留まり、EUにおけるプラスチック市場に占める再生プラスチックの割合は8%に過ぎないという。
 
 こうした事態を受け、欧州委員会は2018年12月、「サーキュラー・プラスチック・アライアンス」を発足。署名した中小企業、大企業、企業団体、スタンダード作成機関、研究機関、地方自治体は、自然界でのプラスチック廃棄物ゼロと埋め立てゼロへの移行に向けた取り組みを行う。

【参考】【EU】欧州委、サーキュラー・プラスチック・アライアンス発足。関係企業集め行動設定。自動車・建設も

【参照ページ】Circular Plastics Alliance: 100+ signatories commit to use 10 million tons of recycled plastic in new products by 2025

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。