【国際】IUCN、絶滅危惧レッドリスト更新。気候変動が生態系に甚大な悪影響。ジュゴンもIAに 2019/12/14 最新ニュース

【国際】IUCN、絶滅危惧レッドリスト更新。気候変動が生態系に甚大な悪影響。ジュゴンもIAに 1

 国際環境NGOの国際自然保護連合(IUCN)は12月10日、絶滅危惧種をリストアップした「IUCNレッドリスト」を更新した。評価対象は11万種超。今回新たに1,840種が追加され、絶滅危惧種指定は合計30,178種となった。

 IUCNは、レッドリスト更新の背景に気候変動があると指摘。気候変動により、異常気象の発生頻度や規模が増すことで、生物は生息地の変更等、生態系への影響を与えている。オーストラリアの淡水魚種の37%は、絶滅の危機に晒されており、そのうち少なくとも58%が気候変動の影響を直接受けている。特にタンビコモリザメ(Pseudoginglymostoma brevicaudatum)は、30年間で約80%減少。気候変動と乱獲により、絶滅危惧II類から絶滅危惧IB類に移行した。

絶滅(EX) 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅(EW) 飼育・栽培下でのみ存続している種



絶滅危惧ⅠA類(CR) ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
絶滅危惧ⅠB類(EN) ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧Ⅱ類(VU) 絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧(NT) 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
情報不足(DD) 絶滅のおそれがある可能性はあっても、そのように判定するに足る情報が不足している種
絶滅のおそれのある
地域個体群(LP)
地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの

 その他にも、ドミニカ国のミカドボウシインコ(Amazona imperialis)は、カリブ海で頻発するハリケーンにより、絶滅危惧II類から絶滅危惧IB類に移行。現在、野生の成体は50頭未満と推定される。また、沖縄の近海に生息するジュゴンは、個体数が10頭以下となり、絶滅危惧II類から絶滅危惧IA類に移行した。

 一方、慎重な管理による繁殖により、グアムクイナ(Hypotaenidia owstoni)やモーリシャスホンセイインコ(Psittacula eques)、トラウトコッド(Maccullochella macquariensis)等の鳥類8種と淡水魚2種の保全状態は改善された。

【参照ページ】Species recoveries bring hope amidst the biodiversity crisis – IUCN Red List

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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