香港証券取引所(HKEX)は12月18日、上場企業に対するESG情報開示義務化ルールを最終発表した。今回、上場企業向けのESG報告ガイダンスとESG上場基準ルールを公表。2020年7月1日から施行される。パブリックコメントは153件寄せられた。
【参考】【香港】香港証券取引所、ESG情報開示義務化でパブコメ募集。新規上場でも取締役会ダイバーシティ義務化(2019年5月26日)
今回発表されたルールでは、上場企業にはESG情報開示が義務化される。まず、ESG課題に対する取締役会での考慮に関する声明の記載が必須となり、ESG報告のバウンダリー(組織境界)も明記しなければいけなくなった。記載すべきESG項目としては、「マテリアリティ」「定量」「一貫性」の3つの原則を設定した。すなわち財務インパクトリスクの大きい項目については、一貫性を持った形で定量情報を記載しなければいけなくなった。
加えて、ESGの中でも、特に気候変動が与える影響については説明を義務化。また環境分野で設定するKPIについては、将来目標も掲げることを義務化した。また社会分野のKPIは、「Comply or Explain」原則を採用し、KPIを設定するか、設定しない場合はその理由を記載しなければならなくなった。
さらにESG情報開示の時期についても短縮され、決算年度終了後5ヶ月以内の発行を必須とした。
【参照ページ】EXCHANGE PUBLISHES ESG GUIDE CONSULTATION CONCLUSIONS AND ITS ESG DISCLOSURE REVIEW FINDINGS
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら