香港証券取引所(HKEX)は5月17日、上場企業に対するESG情報開示義務化案を公表しパブリックコメント募集を開始するとともに、ESG強化に向けたオンライン研修を開始すると発表した。同時に、新規IPO時の上場基準について、女性取締役比率や環境ポリシー等新たなルールを課すことも発表した。
今回公表した義務化案では、取締役会がESG課題を考慮することへの宣言や、ESG報告における原則や組織バウンダリーを報告することを義務化するというもの。また、気候変動については、発行体に影響を与える可能性のある顕著な課題の報告も義務化する。さらに、環境分野についてはKPIを設定するとともに目標の設定も義務付ける。社会分野についてはKPIの設定を「Comply or Explain」の原則に基づき義務化する。
オンライン研修には、ESGに関する基本的な説明や、取締役会の役割、ESG報告の意義や重要な内容、新規上場時の上場基準等の内容が含まれている。研修時間は約45分。
新規上場時に義務化する取締役会ダイバーシティについては、取締役ダイバーシティ・ポリシー、女性取締役が一人のみの企業に対してはダイバーシティ達成のための方法の提出を義務付けた。
【参照ページ】EXCHANGE SEEKS VIEWS ON STRENGTHENING ESG RULES AND PUBLISHES GUIDANCE MATERIALS ON ESG AND GENDER DIVERSITY
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