
国際的なボランタリーカーボンクレジット発行団体米Verraは8月14日、プラスチック汚染対策として、「プラスチッククレジット」制度の有効性を示すディスカッションペーパーを発表した。
【参考】【国際】国際プラスチック条約交渉委員会、再び合意に至らず。生産規制かリサイクル向上か(2025年8月16日)
【参考】【国際】プラスチック汚染、内臓疾患や生殖・認知障害など深刻な健康リスク。ランセット警鐘(2025年8月16日)
同ペーパーでは、プラスチック汚染対策として、国際的に「拡大生産者責任(EPR)」制度が導入されつつあるが、特に新興国・途上国では、資金や設備、人材の不足が大きな壁になっていると指摘。それへの対処法として「プラスチッククレジット」が注目を集めているとした。
プラスチッククレジットは、カーボンクレジットのプラスチック汚染版。Verraはすでにプラスチッククレジット発行スキームを開始しており、追加的に回収・再生された1tのプラスチック毎に「回収クレジット」または「リサイクルクレジット」を発行。国内外の企業がボランタリーで活用しており、購入資金は設備拡充や雇用創出等に充てられている。
【参考】【国際】Verra、オーストラリア初のプラスチッククレジット付与。自発的市場(2023年5月23日)
【参考】【国際】Verra、政府間会議に向けプラスチッククレジット活用提唱。特に新興国や途上国で(2024年8月27日)
【参考】【国際】Verraとシティ、カーボンクレジットとプラスチッククレジットの金融スキーム活用で覚書(2024年10月8日)
同ペーパーでは、プラスチッククレジット制度が導入されているガーナやインドネシア(制度導入準備期)、ケニアやベトナム(移行期)、チリやオランダ(成熟期)の6カ国を分析。導入初期は制度づくりの支援や資金確保、移行期は成果に応じた資金配分や投資家の信頼向上、成熟期は技術革新や未対応分野の拡大等、各々の段階でクレジットが効果を発揮していると説明した。
Verraは、「制度の成熟度に合わせて柔軟に組み込めば、政府、企業、廃棄物事業者の連携を強化し、廃棄物マネジメントの改革を加速できる」としており、今後の各国の採用動向が注目される。
【参照ページ】New Discussion Paper: Plastic Credits and Extended Producer Responsibility
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