コーヒーチェーン世界大手米スターバックスのケビン・ジョンソンCEOは1月21日、今後数十年をかけ事業運営を通じて有効資源を生み出していく「リソース・ポジティブ」を実現すると宣言した。経済活動は一般的に資源を消費する「リソース・ネガティブ」な状況だが、それを覆す事業運営を目指す。
今回同社が掲げたビジョンは、二酸化炭素排出量を吸収し、廃棄物をゼロにし、水消費量以上に水資源を自然界に還元していくというもの。具体的な取り組みとしては5つ挙げた。
- 植物由来商品ラインナップを拡充
- 使い捨てプラスチックではなく容器を再利用
- 自然界に近い形で農業を営むリジェネラティブ農業、森林再生、森林保護、水還元をサプライチェーン全体で実現するための投資
- 食品廃棄物の削減、再利用、リサイクルを自社店舗及び社会全体で実現するための手法への投資
- 店舗、事業運営、製造、配送での環境イノベーション
また今回のビジョンの達成に向け、2030年目標も3つ設定した。
- 店舗運営及びサプライチェーンでの二酸化炭素排出量を50%削減
- 事業運営及びコーヒー豆生産での取水した量の50%を水リスクの高い地域に還元または保全
- 店舗及び工場からの埋立廃棄物を50%削減し、サーキュラーエコノミー化。エレン・マッカーサー財団の「New Plastics Economy Global Commitment」に加盟。
スターバックスはまた、サプライチェーン全体での二酸化炭素排出量、水消費量、廃棄物量の包括的な環境フットプリントの開示を実施していくと発表。そのため、Quantisと世界自然保護基金(WWF)とパートナーシップを締結した。
【参考】【国際】プラスチック対応の国際イニシアチブ「Global Commitment」初の報告書発表。日本企業の署名1社のみ(2019年3月17日)
【参照ページ】Starbucks Commits to a Resource-Positive Future
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