米環境NGOマイティー・アースは2月10日、ブリヂストン完全子会社のタイヤ製造世界大手米ファイアストンがリベリアに有する地球最大規模のゴム農園で、深刻な労働および環境への懸念があるとする調査レポートを発表した。同調査は、立法アドボカシーGreen Advocatesとの協働で2019年3月に実施。マイティー・アースは、親会社ブリヂストンに対しても、子会社ファイアストンが労働者と地域住民の権利保護および環境保護を行うことを要求した。
環境問題としては、同社ゴム工場からの排水処理が不十分なため、地域住民から河川や井戸水の汚染を訴える声や、乾季には漁師から不漁の声も上がっている。その他、深刻な大気汚染や強いアンモニア臭への懸念もあった
労働問題としては、ゴム農園の主要な労働組合5つの指導者と労働者から不当解雇に遭ったとの主張があり、解雇通知から7日間以内も会社所有家屋から立ち退くよう要求があったことも訴えた。さらに、退職者数十名より、同社年金基金への加入が突然停止され、機能不全となっているリベリア年金基金に移行されたことも指摘が会った。
同社は2019年10月、マイティー・アースとの会議の中で、ゴム農園近隣の小川の汚染物質レベルが依然許容水準にないことを認めたという。対策として、最先端の水処理システムの設置をファイアストン側は表明している。一方、労働問題に対して否認したという。
【参照ページ】Report: Bridgestone Connected to Ongoing Labor and Environmental Concerns on its Liberia Rubber Plantation
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