リトアニアのジギマンタス・バイチュウナス・エネルギー相は5月14日、バルト海での洋上風力発電所建設する支援法案を公表した。2023年着工を予定。2030年までの稼働開始を目指す。
同法案は、政府と企業が委員となった「洋上風力発電タスクフォース」の提言を基に作成。同タスクフォースは、バルト海上での洋上風力発電所の建設可能性、発電所と電力系統の接続モデリング、配電責任と接続コスト、海域における発電所の設置場所、必須となる事前調査、支援メソッド、海域の利用許可や規制、洋上風力発電設備のサプライチェーン開発等について、検討を行った。
洋上風力発電所の設備容量は最大700MWを計画。年間発電量は、2.5TWhから3TWhを予定しており、同国年間電力需要の4分の1を賄うことができるという。設置場所は、同国海域で最も発電効率の良い海岸から29km沖で面積は137.5km2を想定。水深は3m。風速は9m/s。
今回エネルギー相は、洋上風力発電所と電力系統の接続整備には最長8年かかるため、迅速な着手が必要と指摘。同国電力大手リトグリッドに対し、迅速な準備を求める考え。
同国議会は、これまでのところ洋上風力発電所建設の支援制度を提供しない提示いない。そのため、エネルギー相が法案を用意することとなった。6月1日までに法案を完成させ、欧州委員会との調整手続きも進める。
【参照ページ】Lithuania Opens with 700 MW Offshore Wind Pitch
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