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【国際】人権NGO、漁船の船上監督官に対する人権侵害問題に警鐘。台湾船籍漁船で殺人発生か

 英人権NGOのHuman Rights at Seaは7月3日、漁船の行為を船上で監視する「船上監督官(Fishery Observer)」に対する人権侵害に対応するため、漁業認証機関や監督官庁に対し、船上監督官に対する人権侵害問題への関心を高め、監督アクションを強化するよう求めるレポートを発表した。

 今回のレポートは、昨今、太平洋島嶼国のキリバスで発生した事件を事例として取り上げている。同事件では、台湾船籍の漁船「Win Far No 636」に乗っていた船上監督官が突然行方不明になり、死亡した状態で発見されたというもの。後に関係者の証言で、船上で殺された疑いができてきた。現在も捜査が続いている。

 船上監督官は、政府や第三者管理組合等が設けた制度により、船舶に乗り込む監督官。しかし2015年以降、船上監督官の死亡事例が毎年1、2件報告されているという。ほとんどのケースは、死因が曖昧で、捜査も十分になされない事例があるという。船上監督官が死亡するケースは、太平洋だけでなく、世界各地で起きている模様。

 同レポートは、現在漁船管理で活用されている自動船舶識別装置(AIS)や、人工衛星を用いた「船舶位置監視システム(VMS)」だけでは対応できない問題が発生していると伝えた。

 同レポートは今回、対策のために10の提言を提示した。内容には、暴行等を抑止するための事件捜査の透明性や徹底、国際刑事警察機構(インターポール)との定期協議、身の安全を確保するための個人携帯通信設備の装備、2人乗船体制もしくは改竄できない電子モニタリング設備の搭載等がある。

【参照ページ】REPORT: Fisheries Observer Deaths at Sea, Human Rights and the Role and Responsibilities of Fisheries Organisations

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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